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◆えりたんママのおはなしの時間 第5巻◆


「満月のダンス」          作・イラスト えりたんママ(一部yamineko♪さん)



さわやかな風を感じるには、もってこいの場所がありました。

草原の丘。

T07070301.jpg


見晴らしがよく、先がずーと見えないほど草原が広がっています。

その丘の上にハルニレの木が1本だけ根を張っています。

ピーターとミッフィーは二人でよくここに来ては風を感じていました。

広い草原を思いっきり走ったりハルニレの木の影で昼寝をしたりして過ごすのが

大好きだったのです。

ある日、ピーターとミッフィーは、この草原の丘で暮らそうと話合いました。

ハルニレの木の下に、穴を掘った小さな家。近くには、おいしい野菜の畑も作ります。

草原の丘を降りると小さな小川もありました。

ハルニレの木のまわりには、色鮮やかな草花を咲かせ、

子供たちのためにと、ハルニレの木に蔦を結びターザンを作りました。

え?子供たち?・・・・・ふふふ。そうなんです。

いま、ピーターのお腹の中には新しい命の光が輝いています。

ピーターもミッフィーも新しい命の誕生を心より待ち望んでいました。

やがて、可愛らしい三兄弟が生まれ、その後も次々にたくさんの子供が生まれました。

そうしているうちに、10人もの兄弟になりましたが、そのうち3人は、よそのお家の子供になりました。

上からアリス、ヤンキー、ドロン、ホワイト、ムーン、ラプンツェル、ティンカーベルです。

ヤンキーとドロンとホワイトとムーンは男の子で後の子は女の子です。

こうして、7人の可愛らしい兄弟姉妹とピーター、ミッフィーは9人の大家族で草原の丘にある

ハルニエの木の下の小さな家で幸せに暮らしています。

davidson似顔絵


「みんな~朝ごはんの時間よ!さぁ、起きて!早く起きなさい!」

毎朝ピーターママの元気な声で、大家族は目を覚まします。

ですが、いつものこと・・・子供たちは、なかなか起きてきません。

ようやく、一番年上のしっかりものアリスが眠い目をこすりながら食卓へとやってきました。

そしてピーターママは決まってこう言うのです。

「アリス、下の子たちを起こしてきてちょうだい。それから、寝ぼすけパパもね」

朝から大忙しのピーターママにとっては、一番年上のアリスが、とても頼りでした。

1人、2人、3人と・・・つぎつぎに起きてくる子供たち、そしていつも最後に大きなアクビをして

のそのそと起きてくるのが、ミッフィーパパでした。

「パパ!!ちゃんと目を覚ましてちょうだい!子供たちより起きるのが遅いなんて!!」

もう一度大きなアクビをして椅子に座りました。

すると、二番目のヤンキーが言いました。

「パパ!朝ごはんが終ったらターザンしよう!!」

「ぼくも!ぼくが一番だい!!」と次々に下の子たちも言いました。

そうしているうちに誰が一番先にターザンをやるかで男の子達はケンカになりました。

一方女の子達は、くすくすと笑いながらカモミールティーを飲み焼きたてパンを食べています。

そんな子供たちを見ていたミッフィーパパでしたが、

さぁ、そろそろピーターママの雷が落ちる予感です・・・・。

一番上のアリスは、この気配に気づいていましたから、机の下に顔を隠しています。

「あんたたち!!いい加減にしなさーーーーい!!!!!!」

やはり雷は落ちてしまいました。

一瞬家じゅうの空気が止まったかのように静まります_________。

子供たちのケンカはピタっと止まりました。

少し遅れてピーターママの雷にビックリしたミッフィーパパは持っていたカップの中のカモミールティーを

こぼした拍子に自分の顔にかかってしまいました。

「あちちちちぃぃぃぃーーーーー・・・・・!?」

大慌てで飛びあがりその場でジャンプ!あまりの熱さにもう一度ジャンプ!!

子供たちはケラケラと一斉に大笑い!!

「パパー!!もう一度やってー!」と言われる有様。

呆れかえったピーターママは子供たちに早くご飯を食べなさいと言うと

ミッフィーパパの顔を拭いてやりました。

ダビッドソン家の一日は、こんな朝から始まります。

朝ごはんの片づけに忙しくしているピーターママ、その間に、男の子たちとミッフィーパパは

ターザンで遊んでいます。

一番小さい女の子、ラプンツェルとティンカーベルはキレイに咲いた草花で冠を作って遊んでいます。

一番上のアリスは少しおませさんですから、鏡で自分の顔を見ながら鼻歌を歌っています。

さて、明日は年に一度満月の日に、うさぎたちのお祭りが月の森で開催されます。

毎年たくさんのうさぎたちが集まり、お店を出したり、芸を見せたり、満月が通る頃には

月の光に照らされながら、みんなでダンスをします。

ピーターママは小さい頃からよくお母さんと一緒に行きました。

ピーターママのお母さんはラベンダーたばこのお店を出していましたし、満月のダンスが大好きだったのです。

今年はこのお祭りでお店を出そうと考えていました。

家族を集めてピーターママは言いました。

「明日のお祭りの準備をするわよ。パパとヤンキーは荷物を運ぶリヤカーを作ってちょうだい。

アリスは、野イチゴをカゴいっぱいに摘んできて。ドロンとホワイトとムーンはママと一緒に

畑のお野菜を収穫するのよ、えっと、それから・・・・あなたたち二人は・・・」

と言いかけたとき、ラプンツェルが言いました。

「あたちとティンカーベルはキレイなお花で冠を作ってもいいかちら?そしてね、売るのよ!」

「えぇ!それは素敵な提案ね。」ピーターママはニコっと笑いました。

さぁ、みんな自分の仕事が決まったら一斉に取り掛かります。

ミッフィーパパとヤンキーはリヤカーに使う木を探しに森の中へ入りました。

アリスも野イチゴ摘みに森へ入りますからパパとヤンキーについて行きました。

ラプンツェルとティンカーベルは家の横のお花畑で冠作りのお花を集め出しました。

ドロンとホワイトとムーンは小枝をリンゴ色したステッキに見立てて、

ロビン・スパロウの英雄ごっこをして遊んでいます。

「さぁ、あなたたち畑を手伝ってちょうだい。」

三人にはピーターママの言葉なんて、ちっとも耳に入りません。

「つぎは、ぼくがミスターロビンになるんだい!」そう言って

三人は、順番決めで、またまたケンカを始めました。

そうしているうちに、つかみ合いにまでなってしまいました。

「いい加減にしてちょうだい!!まったく、あなた達は、どうしてすぐケンカになるのよ。」

そう言われて三人はピーターママに耳をつままれ畑に連れていかれました。

大きく実った、にんじん、トマト、ラディッシュに、とうもろこしを

収穫していきます。時折、ラディッシュをつまみ食いするドロンに、

ホワイトは土で遊び始め、ムーンはウトウトと座ったまま居眠り・・・。

ピーターママは仕方ないわねと小さくため息をつきます。

ちょうどそのころ、ミッフィーパパとヤンキーは木を集め森から帰ってきました。

二人は、さっそくリヤカーを作りはじめます。

野イチゴをカゴいっぱいに摘んで鼻歌を歌いながら森から帰ってきたアリス。

ラプンツェルとティンカーベルはどうでしょう?

あらあら・・・花の冠を作りながら二人揃ってスヤスヤと眠ってしまったようです。

ぽかぽかとお天気がよくて気持ちいいものね、仕方ありません。

収穫が終わったピーターママとアリスはお昼ご飯の準備をはじめました。

ドロンとホワイトとムーンもリヤカー作りを手伝います。

下の女の子二人は、このままそっと寝かせておきましょう。

森中のうさぎ達は明日のお祭りの準備で大忙しです。

やがて、日が暮れ出しましたころ・・・

「やったー!やっと完成したぞ!ママ、見てくれ。みんなで作ったんだ!」

ミッフィーパパが汗だくの顔で嬉しそうにピーターママを呼びに行きました。

そこには、少しトンチンカンで斜めになっていますリヤカーと、小さな机がありました。

机には、「お洒落な花の冠屋さん」と書いてありました。

ラプンツェルとティンカーベルは机をみたあと、顔を見合わせ大喜びしました。

これは、ミッフィーパパの提案だったのです。

ピーターママはトンチンカンなリヤカーを見て、くすっと笑いましたが、

パパと息子たちが一生懸命につくったリヤカーでしたので、まぁ、よしとしましょう。

さて、明日は早くから出発です。今夜は早めに眠る事にします。

明日は満月です________。



まだ夜空に最後の星が光るころ、ピーターママは誰よりも早く起きて、身支度をしています。

おでかけですから、もちろん素適な赤いワンピースを着ていく事にしましょう。

あら?今日は珍しく、ミッフィーパパが子供たちより早く起きてきました。

そして、大きなあくびを1つすると、昨日収穫した野菜やテーブルなどを積み込みました。

準備が整った頃、一番上のアリスが起きてきました。

ピーターママは、いつものように言います。

「アリス、下の子たちを起こしてきてちょうだい。それから、パパはもう起きているわ」

アリスはパパが起きている事に一瞬驚きました。今日はお祭りで特別な日だからかしら?

というような顔をして、下の子たちを起こしにいきました。

さぁ、みんな揃ったところで、月の森へ出発です。

子供たちは、ピクニック気分で心がわくわくしています。

今日は男の子たちはケンカしません。それほど楽しみなのでしょう。

ミッフィーパパが先頭に立ってリヤカーをひっぱっていきます。後ろからピーターママと子供たちも

一生懸命に押しています。たくさんの野菜と野いちご、花の冠を積んでいますから、とてもリヤカーは重く、

なかなか進みません。それでも、大家族は一生懸命に力を合わせます。

よいしょ・・・よいしょ・・・。

うたの大好きなアリスがみんなを励まそうと「私がリンゴの花だったら」をうたいはじめました。

下の子たちも口を揃えてうたいます。美しい朝日が木々の間からさしてきました。

子供達のうたで力が湧いてきたミッフィーパパは、ぐんぐんリヤカーをひっぱっていきます。

遠くの方から、賑やかな音が聞こえてきました。

みんなは、胸をワクワクさせ、月の森へ入ります。

子供たちは、はじめてのお祭りに驚き、きょろきょろ辺りを見回してばかりです。

それもそのはず、こんなにたくさんの、うさぎたちが森中から集まり、

みんな自由にお店を出したり歌ったり踊ったり楽しいことをしているのですから。

すると、ドロンが嬉しそうに走っていきました。

「おばーちゃん!!」

あら?今日は、おばーちゃん、つまりピーターママのお母さんもお店をだしていました。

おばーちゃん自慢のラベンダーたばこのお店です。

「まぁ、私の可愛い孫たち。会えて嬉しいわ。アリスにヤンキーにドロンにホワイトにムーンに

ラプンツェルにティンカーベル、そしてピーターとミッフィー。みんなご機嫌いかが?」

ラプンツェルとティンカーベルは口を揃えていいました。

「えぇ!とっても気分はいいわ。あたちたち、素適なお花の冠を作ったのよ。

おばーちゃんに1つプレゼントするわ。」そういって、おばーちゃんの頭にそっと冠を乗せました。

おばーちゃんは、嬉しそうに微笑みました。

ダビッドソン一家は、おばーちゃんの隣にお店を広げました。

みずみずしくて美味しそうな、にんじん、ラディッシュ、トマト、とうもろこしをたくさん並べます。

アリスが森で摘んだ野イチゴもカゴいっぱいです。

その隣に、ラプンツェルとティンカーベルは、ちょこんっと座り小さな机に、お花の冠を並べます。

「お洒落な花の冠屋さん」パパが書いてくれた机です。

うふふ・・・二人は、はじめてのお店屋さんに、ちょっぴりドキドキしていました。

「まぁ、素適な冠ね。桃色の冠おひとつ下さいな。」

ピーターママのお友達のクゥちゃんでした。

「みんなご機嫌いかが?わたし、この先で、小さなカフェを出しているのよ。

小松菜マフィンとりんごジュースのお店よ。あとで来てね。」

そう言って桃色の冠をつけてピーターママとしばらくお話に夢中です。

その間にも、ダビッドソン家の野菜やアリスの野イチゴは、たくさん売れました。

もちろんお花の冠も3つ売れました。

ダビッドソン家の斜め前には、親戚のシロップお兄さんがトレードマークの黄緑のベレー帽を被って

おばーちゃんのラベンダーたばこを吸いながら、にがおえ屋さんを開いていました。

シロップお兄さんの似顔絵はとても人気があり、描き終わった子供たちは嬉しそうに風船をもらっています。

しばらくしますと、どこからか素適なメロディーが流れてきました。

びわで作ったギターを弾きながらアイリッシュ音楽を奏でるハンサムなうさぎが切株に腰掛けて

うたっています。

おしゃべりに夢中でしたピーターママとクゥちゃんはアケビくんとの久しぶりの再会に喜んでいます。

いつの間にかダビッドソン家の子供たちは店番をミッフィーパパに任せて、

おばーちゃんのお話を楽しく聞いています。おばーちゃんはピーターママよりももっとたくさんの

お話を知っていますから子供たちは、瞳をキラキラと輝かせ物語に夢中です。

ピーピロリーピーピロリー~・・・・オカリナを誰かが吹いています。

子供たちも何だろう?とキョロキョロしはじめました。

「みんな!むこうで、おもしろい芸がはじまる合図だ!!」

ミッフィーパパが子供たちにいいました。

子供たちは一斉に立ち上がります。

「ママー!!むこうでおもしろい芸がはじまるんだって!パパと行ってもいい?」

「いいわよ。いってらっしゃい。パパ、みんなが迷子にならないように、しっかり見ていて

ちょうだい。」ピーターママは言いますがミッフィーパパは子供たちより楽しそうにハシャいでいます。

それを見ていたアリスが言いました。

「ママ、大丈夫よ。私が、下の子たちを、しっかり見ておくわ。それにパパのこともね。」

やっぱりアリスは頼れる娘だとピーターママは思いました。

ピーピロリーピーピロリー~・・・・大道芸の茶太郎くんでした。

ちゃ


茶太郎くんはミッフィーパパのお友達です。

真っ赤で美味しそうなリンゴを1つ、2つ3つとお手玉です。

子供たちは、みんなで手をたたき喜んでいます。お次は何でしょう?

被っていたシルクハットから、にんじんやらお花やらが出てきます。

子供たちは目をまん丸くして驚きました。おや?最後に出てきたのは・・・

リンゴ色したステッキ!?これには、子供たちも、まわりのうさぎ達も大盛り上がり!!

ロビン・スパロウだーーー!!と歓声が上がります。そうなんです、今では、あの小さな太ったネズミ、

ロビン・スパロウは、英雄として語り継がれています。

茶太郎くんはリンゴ色したステッキをひとふり!大きな玉乗りに挑戦です。

みんなドキドキとしながら見守りました・・・・・。

見事!成功です。大歓声が上がり、盛り上がりました。

芸も終わり、茶太郎くんとミッフィーパパはクゥちゃんのお店で小松菜マフィンを食べながら

話に花を咲かせています。そのそばで子供たちはロビン・スパロウごっこをして遊んでいます。

そして、しっかりもののアリスが見張っていましたので安心です。

日も暮れ出した頃、月の森の広場の真ん中に、うさぎ達は集まってきました。

月に1度の満月が、ゆっくりと神秘的な光を放ちながら、うさぎ達を照らしました。

なんて美しい満月なのでしょう。みんな、うっとり眺めました。

茶太郎くんのオカリナ、アケビくんのびわのギターの合図で、うさぎ達は一斉にダンスをはじめました。

子供たちも、おばーちゃん、クゥちゃん、シロップお兄さんも、みんな楽しそうです。

ピーターママとミッフィーパパも幸せいっぱいです。二人は黄金のリンゴの木の下でダンスした事を

思い出していました。ピーターママの赤いワンピース姿がとても素敵に見えました。

二人のダンスは、他のどのうさぎよりも素敵で満月の光がキラキラと二人を包み込みました。

楽しいダンスも終わり、帰り遊び疲れた子供たちは全員リヤカーの上で眠ってしまいました。

ミッフィーパパとピーターママは一生懸命にリヤカーを押し、家へとむかいました。

今夜のダビッドソン家は、みんなぐっすりと深い眠りにつきました。

ウグイスが一声鳴きました頃、

「みんな~朝ごはんの時間よ!さぁ、起きて!早く起きなさい!」

ピーターママの元気な声が家中ひびきわたり、草原の丘では今日もダビッドソン家の1日がはじまろうとしています。


        第6巻につづく。。。

Special Thanks・・・茶太郎くんhttp://shou19393.blog.fc2.com/
            アケビくんhttp://towamira.blog.fc2.com/
            クゥちゃんhttp://kurousagi29111.blog.fc2.com/
            シロップお兄さんhttp://monsan1122.blog.fc2.com/

※(茶太郎くんママのお世話係さんへ・・・茶太郎さんのイラストは好きに使って下さいね~ステッカーとちょっと被ってますが^^;)
※(アケビくんママのyamineko♪さんへ・・・描いて頂いたダビッドソン家族のイラスト使わせて頂きました。ありがとう)
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◆えりたんママのおはなしの時間 第4巻◆

「黄金のリンゴの木の下で」     作・絵 えりたんママ 



心地の良い春はすぎ、いよいよ暑い夏の季節がやってきました。

畑では、みずみずしくておいしそうな夏野菜が実っています。

ピーターは朝から、お母さんの畑を手伝っていました。

今日はピーターの顔くらいある大きなラディッシュが1つと水分たっぷりのきゅうりが2本、

シャキシャキと歯ごたえの良いレタス1個と真っ赤に熟したトマトが1つの収穫です。

採れたてを新鮮な内にと、お昼ご飯に夏野菜のサラダをいただきました。

お腹いっぱいになったピーターは、家の前の切り株に座って鼻歌をうたっています

「♪あ~まいリンゴ!キラキラリンゴ~・・・」

すると、ピーターの前を貴婦人なネズミが

「お譲さん、素適な歌ね・・・ふふふ」

と微笑みながら通りすぎていきました。

ピーターは少し照れながら、歌いつづけていましたが、急に思い出しました!

ロビン・スパロウ!!

黄金のリンゴの木!!

ロビン・スパロウは、今頃どうしているのでしょう?まだ黄金のリンゴの木を探しつづけて

冒険をしているのでしょうか?

ピーターはロビン・スパロウの事を考えながら、いい事を思いつきました。

「あたいも、黄金のリンゴの木を探せばいいのよ。そしたら、早く見つかるかもしれない!」

そうと決めたらピーターは、さっそくお気に入りの赤いワンピースを着て、

森の道を歩き始めました。

お母さんと一緒に歩いた事のある森の中は全部覚えています。1人でもへっちゃらです。

お母さんと歩いたことのある場所は、ほとんど安全です。

ですが、探しても探しても見つかりそうにありません。

小川のむこうも探しました。野イチゴ畑の周辺にもありませんでした。

いったい黄金のリンゴの木は本当にあるのでしょうか?

みんなの言う通り伝説なのかも知れません。

いや、絶対に見つかるはずです。お母さんのおはなしは、必ず本当のことだとピーターが

一番信じているのですから。

遠くの方からフクロウの声が聞こえてきます。

少し歩き疲れたピーターは、ふと立ち止まりました。

そこは、ピーターの知らない森への入口だったのです。

お母さんと歩いたことのない、深い森___________。

今までより冷たい森の空気がピーターの頬を通りぬけました。

ピーターは一歩踏み出しては一歩戻るの繰り返し、新しい世界に入るのはものすごく勇気のいること。

少し怖い気持ちにもなりましたが、なんだかこの森がピーターを呼んでいるかのようにも思えました。

しばらくその場でジッと考えていたピーターでしたが、急に思い立ったかのように、

ぴょん!っと一歩深い森へ入ってみました。その一歩で勇気が湧いたのでしょう!!

2歩、3歩・・・・と歩いていきました。

初めて入る森は、見るものすべてが新鮮に見え、少しのスリルとドキドキした胸の音がよく聞こえます。

きょろきょろと辺りを見回しながら、慎重にどんどん行く道を進みます。

帰り道がわからなくならないように自分の匂いをつけて歩きます。

ですが、どこを探しても、やっぱり黄金のリンゴの木はありません。

ピーターは大分疲れてきたので、引き返そうと思った瞬間!?

どこからか声がしました。

「わぁ~~~あぶな~~~い!!どいてぇ~~~」

しゅるるるぅぅ~~~~どすん!? 鈍い音と一緒にピーターの目の前に落ちてきた1匹のうさぎ。

モミの木の蔦でターザンをしていたそのうさぎは、ピーターの前に落っこちてしまったのです。

そのうさぎもピーターもビックリして目をまん丸くし、お互いの顔をじっとみています。

ピーナッツ色をした、あどけなさの残る顔をしたそのうさぎは、少ししてから、

「わぁ!!びっくりした!き、きみだれ?」そう言うと、ビー玉のような瞳をいっそうまん丸くして

ピーターの顔をのぞきました。

「あたいは、ピーター・ダビッドソンよ。落っこちるなんて、あなたって、おっちょこちょいね。ふふふ」

ピーターは小さく笑いました。

「え?ダビッドソン?わわわぁ・・・なんてこったい!ぼくもダビッドソンなんだ。ミッフィー・ダビッドソン!」

すごくおどろいた、そのうさぎは、リンゴのように急に顔を真っ赤にさせて続けて言いました。

「ピーター、き、きみ・・すてきなワンピースだね・・・・。」

そう言うと、両手をもぞもぞとして、うつむいてしまいました。

ふふふ・・・どうやら、ミッフィーはピーターに一目惚れをしてしまったようです。

ピーターはすてきなワンピースと言われて、嬉しくなりましたが少し恥ずかしくなりました。

そして二人ともダビッドソンという事に驚きを隠せません。

名字が同じなのは、うさぎの世界では奇跡とも言えるくらい珍しいことだったのです。

はっ!!としたピーターはミッフィーに尋ねました。

「ねぇ、ミッフィー、黄金のリンゴの木って聞いたことない?あたい、今その黄金のリンゴの木を

さがしているのよ。お友達の小さな太ったネズミさんが探しているので手伝っているのよ。

彼の名前はロビン・スパロウ!リンゴ色のステッキを持った魔法使いよ。」

二人の間に、しばらく沈黙が流れました。

すると、顔を真っ赤にして、うつむいていたミッフィーの瞳が、またまたビー玉のように

まん丸くなり顔をあげました。

「もしかしたら、ぼくが知ってるリンゴの木かもしれない・・・。金色にキラキラと輝いている

リンゴがたくさん菜っていたんだ!!すごく驚いたよ!」

ピーターは興奮気味に、

「きっとそれよ!間違いないわ!!黄金のリンゴの木よ!」

そう言うと、ミッフィーはピーターについておいでと合図しました。

二人は全速力で駆けだし、ピーターは風のように走るミッフィーを見失わないように

必死に追いかけました。

どれくらい走ったでしょうか?突然大きな霧が二人を包みこみました。

ミッフィーは急ブレーキをかけ止まりました。ピーターも同じように急ブレーキをかけその場で止まりました。

霧に包まれた二人はじっとしてその場を動きません。

ミッフィーは知っていました。前にも同じ事が起きたのです。大きな霧に包まれ・・・・・

そして・・・・霧が晴れました_______。

二人の目に飛び込んできたものは・・・・!?

二人は声も出ないほど驚き顔を見合わせました。

そこには、月の光のようにキラキラと輝く黄金のリンゴの木が、どっしりと地中深く根を張っています。

金色のリンゴが数えきれないほど、実っています。

ピーターはミッフィーに、そっと教えてあげました。

「この黄金のリンゴをひとかじりすると、願いが叶うのよ。」

ミッフィーは、ピーターに言われたように、ひとかじりしてから、目をつむってお願い事をしました。

ピーターも、同じように、ひとかじりしてから、目をつむってお願い事をしました。

その後、二人は急いでロビン・スパロウを探しにいきました。

ですが、どこにいるのか見当もつかず、あてずっぽに探すほかありません。

くねくねとした森の道を走っていきます、大きく右にカーブを曲がった瞬間!

足を滑らし崖から落っこちそうになったピーターを慌てて引っ張ったミッフィーでしたが、

そのはずみで、二人いっぺんにゴロゴロと崖の下に転がり、

運悪く高さ5メートルもあるであろう小さな穴に二人ともドスンと落っこちてしまいました。

「ピーター大変だ!ぼくたち、出られそうにもない穴に落っこちちゃったんだ!」

ミッフィーはそう言うと何度も何度もジャンプをしましたが、とうてい地上には出られそうにもありません。

ようやく事の重大さに気づいたピーターは、シクシクと涙を流し始めました。

あたりは、薄暗くなり始めていました。

さっきから、ずっと泣いているピーターを慰めようと、背中をさすってあげるミッフィーですが、

それでも、ピーターは泣きやみません。それどころか、大粒の涙をポロポロと流しはじめました。

「大丈夫だよ、ピーター。きっと誰か助けてくれるさ。」そういったミッフィーでしたが、

ミッフィーですら心配になってきました。あぁ・・このまま誰にも見つからなかったら・・・?

そう思うと、なんだか悲しくなってきました。

っと、どこからか懐かしい声が聞こえました。

「おケガはないですか?素敵なワンピースのお譲さんとボーイフレンドさん。」

この声は一体だれでしたでしょう?見上げると、そう、そうです、

「ミスターロビンさん!!」ピーターはそう叫ぶと、ぱっと明るい笑顔になりました!

次の瞬間、ロビン・スパロウのリンゴ色したステッキでひとふり!?☆★☆★☆

二人は、助けられました。

「お久しぶりです、素適なワンピースのお譲さん」ロビン・スパロウは微笑みかけました。

「ありがとう、ミスターロビンさん。ちょうど、あなたを探していたのよ。見つかったの!

黄金のリンゴの木!!あたいの友達ミッフィーが案内してくれるわ。さっ、行きましょう」

そう言われるまま、ミッフィーは、ひょいっとロビン・スパロウを自分の背中に乗せ、走り出しました。

「しっかりつかまってて下さいよ!ミスターロビンさん。」

ピーターも後を追います。

また、大きな霧に包まれました。

霧が晴れ、三人の前に黄金のリンゴの木があらわれました。

ロビン・スパロウは、黄金のリンゴの木の前へと1人進みました。

ピーターとミッフィーはロビン・スパロウを遠くから見守っています。

すると、リンゴ色したステッキを木の根元に置くと、リンゴをひとかじりせずに、

ピーターとミッフィーのいるところまで戻ってきました。

そして、こう言ったのです。

「素敵なワンピースのお譲さん、ボーイフレンドさん、見つけてくれてありがとう。

わたくしは、いつもの自分でいる事にしたよ。小心者でカッコ悪いけれど、これが本当のわたくし、

ロビン・スパロウだ!」そして飛びっきりの笑顔で黄金のリンゴの木を見つめました。

「ミスターロビンさんは、すごく勇敢でカッコイイわ。」

ピーターとミッフィーも飛びっきりの笑顔で黄金のリンゴの木を見つめました。

あたりは、もうとっくに暗くなってきましたので、三人は急いで家へと帰りました。

家につくとピーターのお母さんは、あまりにも遅いので心配していました。

お母さんの温かいカモミールティーを少し飲みましたが、今日は、あんなに数々のことがあり

相当疲れていたピーターでしたので、すぐに眠ってしまいました。

次の朝・・・・ピーターは昨日出会ったミッフィーが夢の中に出てきて目が覚めました。

すると、ピーターは、胸がキュンとしました。

朝ごはんの時間でしたが、なんだか今日のピーターは食欲がありません。

心配になったお母さんは、どこか具合でも悪いのではいか?と聞きましたが、ピーターは首を横に振るばかりです。

お母さんは新戚のシロップお兄さんの家へラベンダーたばこを届けに出かけました。

ピーターは、お母さんが出かけた後でも、また胸がキュンとなりました。

ピーターは、幼なじみのクゥちゃんの家へでかけました。クゥちゃんはピーターより、年は二つほどお姉さんですので、

知っていると思ったのです。

クゥちゃん


丘を越えてシロツメクサが一面に見えてきましたら、クゥちゃんの家のそばです。

ちょうど、小松菜のランチをいただいていたクゥちゃんとお父さん、お母さんが見えました。

「クゥちゃん!」ピーターは呼びました。

「あら、ピーターどうしたの?一緒に小松菜食べましょう?おいしいわよ!」

大好物の小松菜を口いっぱいにほうばったクゥちゃんはピーターも誘いました。

ですが、きょうのピーターは食欲がありません・・・・・。

「ううん・・・あたい食欲がないの。クゥちゃんに聞きたい事があって来たの」

いつもより何かが変よと思ったクゥちゃんは、ピーターと一緒に小川まで散歩に出かけました。

「それで?どうしちゃったのよ、ピーター。あなた、いつもと全然違うわ。何があったの?」

「う・・・ん。あのね、きのう、黄金のリンゴの木を探しに行ったのよ、そしたら、行く途中に

ミッフィーという男の子と出会ったの。一緒に黄金のリンゴの木を探しに行って見つかったのよ。

それで、それで、家に帰ってきたらね、胸がなんだかおかしいの・・・きゅーーって締めつけられるような・・・

あたい、どうかしちゃったのかな?・・・・・」

うなずくようにピーターの話をきいていたクゥちゃんでしたが、少し考えたあと、

クスクスと笑いだしました。

「恋よ。」

そう言ってピーターの顔を除きこみました。

ピーターは自分が恋をしているんだと解ったら急にリンゴが弾けてしまうくらい真っ赤っかな顔になりました。

「おや、美しい美女が二人・・・何をそんなに盛り上がっているんだい?」

二人は振り向きました。そこには、とてもハンサムなうさぎが1人、大きなきのこの木陰で昼寝をしていました。

「ピーターったら、恋をしちゃったのよ。それで、今その話をしていたわけ」

クゥちゃんは茶目っ気たっぷりに言いました。

「ふふ、恋ねぇ・・・相手はどんな人なんだい?」

それから、ハンサムなうさぎは、いくつも質問をしてきました。

三人は時間を忘れるほど、話に夢中になり、あっというまに日がかけてきましたので、

それぞれの家へ帰る事にしました。

帰り際、ハンサムなうさぎは、

「そうそう、ぼくの名前は、あけびだよ。美しい美女、ピーターにクゥ、またね。」

そう言って三人は友達になりました。

あけびさん


______ピーターはミッフィーに恋をしました。

そのころ、ミッフィーも、もう一度ピーターに会いたい思いが胸いっぱいで溢れそうでした。


時日は経ち、やがて凍りつくような冬の寒さが、うさぎ達へとやってきました。

森のうさぎ達は、じっとして春を待ちます。

お腹が空くと、木の皮や枯葉を食べましたが、まったく腹の足しにはなりません。

ですが、じっと耐えるほかありませんでした_______。


長い長い冬も終わり、春になりました。

キラキラ輝く太陽の光が、うさぎ達のいる森いっぱいに届き、色とりどりの草や花が咲きはじめました。

小鳥の歌声に誘われて、大きなあくびを1つしたピーターは、森の道へ散歩に出かけました。

すると、すごく懐かしい匂いがピーターの鼻先に届きます。

「ピーター!!」

「ミッフィー!!」

二人は手を取り合って喜びました。

冬の間、二人ともお互いの事が気になって仕方ありませんでした。

ミッフィーはピーターにプロポーズをしました。


心地の良い春風と共にピーターとミッフィーは黄金のリンゴの木の下で結婚式をしました。

森中の小鳥達、虫達が一斉に祝福の歌を歌います。

シロップくん



シロップお兄さんも、クゥちゃんも、あけびくんも二人の祝福にかけつけました。

もちろん、ロビン・スパロウも。

ピーターとミッフィーは黄金のリンゴの木の下でダンスをしました。

みんなも一緒にダンスをしました。

二人が初めて出会ったとき、ミッフィーはピーターと結婚できますようにと

お願い事をしたんですって・・・・黄金のリンゴの木の下で。

ウェディング




                第5巻につづく。


Special Thanks・・・シロップくんhttp://monsan1122.blog.fc2.com/
           クゥちゃんhttp://kurousagi29111.blog.fc2.com/
           あけびくんhttp://towamira.blog.fc2.com/

※シロップくんのかぁちゃんさん、クゥママさん、yamineko♪さんへ・・・良かったらイラストは好きに使って下さいね(ヘタクソですみません><)

◆えりたんママのおはなしの時間 第3巻◆

こんにちわ
調子こいて第3巻書きました
今回は前回の第2巻よりちょっと長めです。
そして、写真は難しいので、ありません。。。。
っという事で興味のある方は暇つぶしに読んで下さいませ~
↓↓↓↓↓

「小さな太ったネズミ」   作 えりたんママ


キラキラ輝く無数の星達が宇宙でオーケストラを奏でているような満月の夜。

ピーターは深い眠りの中で夢をみていました。

甘くておいしそうなリンゴ色をしたステッキでお花を咲かせたり、空に虹をかけたり

不思議な魔法を使う、ちょこんとお髭のはえた小さな太ったネズミさん。

どこかで、会ったことがあるでしょうか?

ピーターは「はっ!!」として目を覚ましました。

外ではフクロウがホウホウと鳴いています。

ピーターが起きたことに気づいて温かいカモミールティーを飲ませてくれたお母さん。

ピーターは夢でみた小さな太ったネズミの話をしました。

少ししてから、お母さんはこう言いました。

「わたしがまだ小さい頃、ひいおばーちゃんから、こんな話を聞いたことがあるの。

ある日、ひいおばーちゃんの1番小さい親戚のセバスチャンがこんがり甘いケーキを焼く匂いにつられて

誤って人間のいる家へ迷い込んでしまったの、それで捕まってしまった。夕飯の時間まで縄で縛られて

小屋に閉じ込められていたらしいのよ。セバスチャンはもう家には帰れないとわかると

大きな涙をぽろぽろ流しはじめたの。すると、そこに1匹のネズミがセバスチャンの前に

現れた。どうやって入ってきたのかわからないけれど、、、、そして助けてくれたのよ。」

ピーターは胸がドキンとしました。

お母さんは続けてこう言いました。

「そうそう、、、そのネズミはお髭のはえた小さな太ったネズミ。たしか、手には

甘くておいしそうなリンゴ色したステッキをもっていたって。。。」

ピーターは満月を見上げながらぼーとしています。

しばらくして、カモミールティーを飲みほしたピーターを、もういちど眠りにつかせ、

お母さんもベッドに入りました。


朝になり小鳥のさえずりで目を覚ましました。

キッチンの方からパンの焼ける匂いがします。

朝食にはカモミールティーに山羊のミルクを少し入れたものと

焼きたてのパンを一欠けらいただきました。

お母さんは食器を片づけながら、ピーターに言いました。

「ピーター、親戚のシロップお兄さんのところにラベンダーを届けてちょうだい。

マクレガーさんの庭の前は通ってはいけませんよ。わたしは、これから

畑仕事をしますからね。」

お母さんにおつかいを頼まれたピーターは、お出かけ用の赤い素敵なワンピースを着て

出かけました。

バスケットにはシロップお兄さんに届けるラベンダーの束がたくさん入っています。

鼻歌交じりのスキップで森の道に入りました。

木々の間から差し込む太陽の光に照らされたピーターは、なんだか わくわくしてきました。

今日は、1人でおでかけです。お気に入りのステキな赤いワンピースを着ているんですもの、

いつもより、胸がおどります!

しばらく歩きますと、小川の横に真っ赤な木いちごが、たくさん菜っていました。

1粒食べてみると、とってもおいしかったのです。

ピーターはシロップお兄さんにもわけてあげたくなったので、両手いっぱいほど摘みました。

少し道草をくったので急ぎ足で先を進みます。

すると、辺りは急に怪しげな黒い雲が広がり、森がざわざわと響き始めました。

ピーターは長くて美しい耳をピンと立て、辺りを嗅ぎ分ける鼻をピクピクとさせています。

暗くて灰色の空を見上げると雲の間からピカっと稲妻が光りました。

ピーターは慌てて、近くに隠れれそうな土の穴を探し飛び込みました!

その瞬間!?ドッカーーーン!!!!!

危機一髪、ピーターは土の穴の中に隠れていたので助かりました。

目の前にあった大きな木は稲妻を受けて避け倒れ掛かっています。

ピーターは、ぶるぶると震えながら胸を撫で下ろしました。

稲妻が光ったら土の穴に隠れなさいと、お母さんから言われていました。

でも、この土の穴は、なんだか嫌な臭いがする。ですが、飛びこんでしまったものは

仕方ありません。早くこの穴から出た方がいいと思ったピーターですが、

しばらくすると、何かの足音が聞こえます。ピーターは耳を澄ましました。

だんだんと、こちらに近づいてきます。ピーターは息を止め、じっとしました。

その足音は穴の入口で止まりました。そして穴の中を覗き込む目がギョロリ・・・・

イタチだったのです・・・なんと言うことでしょう、その土の穴はイタチの休息する穴だったのです。

稲妻に驚いたイタチは急いで巣穴に帰ってきたとろこでした。

あぁ・・・もうおしまいだわ。。。。ピーターが大粒の涙をポロポロポロポロと流しています。

そのイタチは、恐ろしい歯をむき出し、うすら笑いを浮かべながら、ピーターへと近づいてきました。

だんだん・・だんだんと・・・・すると、その時!?

目が眩むほどの強い光が土の穴全体に広がりました。一体何が起こったのでしょう?

ピーターは、怖くて目を瞑りましたが、次に開けた時には、イタチはあんまりにも驚いて

飛んで逃げだしました。。。。

光が収まった頃、入口に立っていたのは、以前出会った、夢に出てきた、あの「小さな太ったネズミ」

だったのです。ちょこんとお髭がはえていて、甘くておいしそうなリンゴ色したステッキを持っていました。

「お怪我はありませんか?素敵なワンピースのお譲さん。」

ピーターはびっくりしました。

そうよ、やっぱりそう。確かに、あの小さな太ったネズミです。

「あたいの名前はピーター・ダビッドソン。あなたは?」尋ねました。

すると

「わたくしは、ロビン・スパロウ!!旅人です。古くから伝わる、黄金のリンゴの木を

探しているのです。この森にあるという噂を小耳に挟みまして・・・」と言いました。

「あたい、その黄金のリンゴの木の話、お母さんから聞いたことあるわ、願いが叶う木。でも、みんな、そんなの

伝説だというの・・・あたいは、信じるわよ。お母さんのおはなしは全部本当のことだもの。

それに、あなた、ミスターロビンさん、前にも、あたいを助けてくれた。親戚のセバスチャンも。

それにそれに、その手に持ってるリンゴ色のステッキ・・・あなた魔法使いでしょ?」

ピーターは、胸をドキドキさせながら、興奮気味に、つぎつぎと話しました。

ロビン・スパロウは、しばらく黙ったまま鬚を触っていますが、

ようやく口を開きました。

「そうなんです、わたくしは、このステッキで、魔法を使うことができます。


大粒の涙を流すほどの助けを必要としている人を救ったり、ステキなお花を咲かせたりね。

ピーターお譲さん、あなたとは前にマクレガーさんの庭でお会いしました。セバスチャンさんも

御親戚でしたんですね、ですが遠い昔の話です。。。」少し淋しそうな目で語りました。

ピーターは心に何か引っかかりました。

「ねぇ、ミスターロビンさん、マクレガーさんの庭でお会いしたのは2回よ。

初めと、今とでは、見た感じも雰囲気も全然ちがってみえたのよ。なぜなの?」

ロビン・スパロウは、またまた黙ってしまいました。。。

ですが先ほどよりは早く口を開きました。

「実は・・・わたくしは、普段は、あなたと初めて会った小心者のネズミです。ですが、ある時、

森の道でこのステッキを拾いました。それからと言うもの、助けが必要な時には、今のわたくし

の姿に変身してしまうのです。今の私には勇気があります!ですから、黄金のリンゴの木を見つけ

この先ずっと勇敢なわたくしでいさせてもらうのです。それに、実はわたくしは、もう150歳にも

なるんですよ。」

鼻息が荒く急に怒り口調になったピーターは、言いました。

「みんなを助けたり、ステッキを持ってるミスターロビンさんは、確かに素敵よ!?

でも、そんなの本当のミスターロビンさんじゃないじゃない?!

黄金のリンゴの木、、、見つかるといいわね。」切ない目をしたピーターはミスターロビンを見つめました。

「あたい、もう行かなくちゃ、、、さよならミスターロビンさん」

ミスターロビンは、悲しい表情で、ピーターの後姿を眺めています。

最後に空に向かってステッキをひとふり!?

大きな虹をかけました!!

灰色の空がキレイな空色に広がりはじめました。

ピーターは、虹を見つめながら、心の中で「ありがとうミスターロビンさん」と思いました。

さて、とても時間がたってしまいました。

急いでシロップお兄さんの家まで行かなくちゃいけません。

マクレガーさんの庭の前は通らないというお母さんとの約束ですので、

1本小脇に入った道を突っ切ります。

ようやく近くまで来たところ、アシタバの葉っぱの隙間からモクモクと煙が見えました。

切株の上にちょこんと座って、うさぎたばこのラベンダーを吸っているのは・・・

「シロップお兄さん!!」と言ってピーターは駆け寄りました。

シロップお兄さんは畑仕事の合間に一服していたのです。

「おや?ピーターじゃないか。今日はどうしたんだい?素敵なワンピースなんて着て。」

と言いました。

お母さんに頼まれたラベンダーを無事に渡しました。

シロップお兄さんは、お母さんが育てたラベンダーのたばこが大好きなのです。

ちょうど、お昼も過ぎていました。シロップお兄さんは、ピーターを家に招きいれ、

採れたばかりの人参とラディッシュをご馳走してくれました。

まだ、いろんなおはなしをしたかったんですが、もう日も暮れてきたので、

帰らなくてはいけません。お土産に、トマトを2つもたせてくれ、

森の道の入り口まで送ってくれました。

森の道を通るとき、ロビン・スパロウの事を少し思い出しました。

家に帰ると、シロップお兄さんにもらったトマトで、

お母さんがトマトスープを作ってくれました。

今夜はトマトスープをいっぱい平らげたピーターは、ぐっすりと

夢の中へと入っていきました。 おやすみ ピーター。



      第4巻へつづく・・・(まだ続くんかい?!

※(シロップくんのかぁちゃんさんへ:勝手にシロップくんを登場させちゃいましたごめんなちゃい

※登場しても良い方(うさうさちゃん)募集中です

◆えりたんママのおはなしの時間 第2巻◆

「ピーターの赤いワンピース」   作・写真 えりたんママ


春風を感じ小鳥たちのうたごえにあわせてダンスをしてあそんでいます。ですが、

ピーターは時折思い出していました。おかあさんが買ってくれたお気に入りのステキなワンピースのことを・・・。

どうしても、またあの赤いワンピースを着たい気持ちでいっぱいです。

ようやく決心しました!もういちど マクレガーさんの庭へ行き探そうと思いました。

このことは お母さんには ひみつです。きっと、行ってはいけないといわれると思ったからです。

小鳥たちに さよならを言い、森をぬけ、マクレガーさんの庭がみえる丘まできました。

きょうのピーターはとても慎重です。ながくて うつくしい耳をピンとたて、何百メートル先の

においだって嗅ぎわけることのできる鼻をぴくぴくとさせ、あたりを警戒しています。

きけんなおとも、きけんなにおいもしない。

よし!いまならいける!だいじょうぶ、落ち着いて、ぜったい気づかれたりしないんだから!

ピーターが今いる丘からマクレガーさんの庭まで、いっちょくせんに走りました。

木どをくぐり庭につくと、まずは すぐりの木にかけてある網のあたりをみまわしましたが、みあたりません。

ものおき小屋のまわりや、だいすきなシロツメクサ畑にもありませんでした。
sagasu.jpg

ピーターの赤いワンピースはいったいどこへ行ってしまったのでしょう?

ピーターはあきらめずに、あちこちさがしました。

そこへ、1匹の小さな太ったネズミと ぱったりでくわしました。

小さな太ったネズミはピーターを見るとあわててにげだそうとしましたが、

ピーターの方もあわてて聞きました。

「あたいのステキな赤いワンピースどこかで見なかったかしら?」

すると小さな太ったネズミは首を大きく横にぶんぶんとふって知らないといい

走りさってしまいました。

ピーターは、赤いワンピースが なかなか見つからないものですから、

だんだんと悲しくなってきました。

とぼとぼと木どのほうにむかってあるいていたとき、どこからか低い声がしました。

「わたし、しってるわよ。」・・・!?
fute.jpg

屋根の上にいて、そう言ったのは、マグレガーさんとこの意地悪な飼い猫でした。

ピーターはびっくりしてその場でとまりじっとして様子をうかがいました。

場合によっては、いちもくさんにその場から逃げなくてはいけません。

だって あいては猫ですから。。。。

でも、運のいいことに意地悪な飼い猫はさきほど餌をもらって たらふく食べたあとでしたので、

ピーターを襲う気配はなさそうです。

意地悪な飼い猫は続けてこう言いました。

「この道をまっすぐいって、ものおき小屋を左に曲がった先にある ももの木よ。
 見つかるといいわね。」と鼻でフンっと笑われました。

なによ、生意気な意地悪飼い猫ね。とピーターは思いましたが、赤いワンピースが

どこにあるのかわかったので、ほっとひと安心しました。

さて、この道をまっすぐ行ってものおき小屋を左よね。見つからないように

歩いていきました。うさぎの足の裏というのは、やわらかい毛で覆われていますから、

足音を消す事だってできるんです!これも幸運の1つでしょう。

左に曲がりましたら、ようやくももの木が見えてきました。

すると、小さくてヒラヒラした赤くて素敵なピーターのワンピースがももの木の下の

石の上に、そっと置かれていました!
momonokiwanpi.jpg

ピーターは嬉しくなって、その場で ひとジャンプ!!我慢しきれなかったのです。

ももの木の下の石の上のワンピースまで走っていき、急いで袖を通しました。

っと!!その時です!!

「やっぱりあらわれた。今夜は、うさぎパイのごちそうだ!」低い声が、

ピーターのすぐ後ろから聞こえました。ものおき小屋の影に隠れて、ピーターがくるのを

まっていたマクレガーさんでした!ピーターはしまった!と思い走り出そうとしましたが、

マクレガーさんの手はすでに、ピーターの耳をしっかりと握っていました。

ピーターは捕まっても諦めません。思いっきり後ろ脚でマクレガーさんを力いっぱい蹴りました!

マクレガーさんの手は緩みするっとピーターの耳は抜けて地面に落ちる瞬間に着地。

そして、地面を蹴り走りました。マクレガーさんはカンカンに怒って追いかけてきます。

ピーターは木どのところまで いちもくさんに走りました。

木どをくぐろうとしたとき、出ぱった釘で赤いワンピースをひっかけてしまいました。

このまま進んだら赤いワンピースは破れてしまいます。

うしろを振り返ると、もうすぐそこまでマクレガーさんが追い付いてきました!!!

ピーターは、もう今度こそ絶対に捕まってしまうと思い大粒の涙をポロポロと流しました。

その時です、1匹の小さな太ったネズミが現れて、釘に引っかかった赤いワンピースの裾を

外してくれました。

「さぁ、はやくお行き 素適なワンピースのお譲さん。」そう言うと小さな太ったネズミは

ちょこんと生えたヒゲを触り小さくウインクをしました。
pi-wannpi!!.jpg

ピーターは「ありがとう、この恩は忘れないわ」とお礼を告げ、いちもくさんに畑のある

家まで駆けだしました。大好きなお母さんのいる家まで。


さて、ピーターの命の恩人の小さな太ったネズミは、初めピーターをみて逃げ出したネズミと

すごく似ていますが、先ほどは打って変わって、とても紳士なネズミでした。

ピーターは、この不思議なネズミの事が、すごく気になって仕方ありませんでした。


                第3巻へつづく。

◆えりたんママのおはなしの時間◆

「ピーターダビッドソンのおはなし」  作・写真 えりたんママ



pi-uppu2.jpg

あるところに、1ぴきの 小さなうさぎがいました。

名前はピーターといいました。

小うさぎは おかあさんといっしょに 畑のある景色のいい田舎に住んでいました。

あるあさ おかあさんがいいました。

「さぁ、ピーター、野原か森のみちであそんでおいで。でも、マクレガーさんの庭だけは
いっちゃあいけませんよ。あなたのおとうさんは あそこで事故にあって
パイにされてしまったのよ。さぁ、いっておいで、いたずらするんじゃありませんよ。
わたしは、でかけてきますからね。」 

それから、おかあさんは ビニール袋をもって 森を通りぬけて、田んぼへでかけました。

そこで、今晩のおかずの つくしを山ほど採りました。

けれど、ピーターは たいへんな いたずらっこでしたから、いちもくさんに

マクレガーさんの庭にかけつけると、むりやり きどの下からもぐりこみました。

それから、まず、だいすきなシロツメクサを たらふく食べると、お次は、

マグレガーの奥さんが大事に育てているタンポポを2つ、3つほおばりました。

kuro-ba-usanpo.jpg

そのうち、ちょっとむねがむかむかしてきましたので、パセリをさがしにいこうと

あるいていましたら、ぱったりでくわしてしまったのは だれだったでしょう、

マクレガーさんです!!!

マクレガーさんは、ピーターをみると とびあがって 「どろぼうだーどろぼうだー!」と

おいかけてきました。

ピーターは こわくてこわくて、庭中をにげてあるきました。

すぐりの木にかけてある網に運悪く お気に入りのよそ行きのワンピースをひっかけて

ぬげてしまったのです。

でも、その場を走ってにげなくては、ピーターも おとうさんのように

パイにされてしまうと思ってので、ひっしに走りました。

「おかあさんが買ってくれた すてきなワンピースだったのに。。。」

とピーターは大つぶの なみだをながしました。

それでも、ピーターはうしろをふりむかず かけどおしにかけて、畑のある いえまでかえりました。

ちょうど おかあさんも つくし採りから帰ってきたところでした。

tsukushi.jpg

おかあさんは、ピーターがワンピースをどこにおいてきたのだろうとおもいました。

そのあとは、おかあさんが えほんをよんでくれました。

pi-ehonn2

おはなしをきいていましたら、ピーターは ひどくねむくなってきました。

だって、きょうは あんなことがあったんですもの。。。。

やっと あんしんできたのか、おかあさんのおはなしをききながら ゴロちょん!っとよこになり

ねむってしまったピーターでありました。

pi-ehonn.jpg

夕飯のじかんになっても起きてこないピーターでしたので、つくしは いただけませんでした。

ところで ピーターのすてきなワンピースは いまごろどこにあるのでしょう。

これが、ピーターダビッドソンのおはなしです。         おわり。(←またおもしろいのがあればつづき)


ピーターラビットのおはなしを少しオリジナルにしてみました~~~(笑)
おまけ写真↓ 第8バブちゃん、にーちゃんに抱っこされてます
niinitodai8.jpg


プロフィール

えりたんママ

Author:えりたんママ
◆種類◆ミニウサギ

2013年5月生まれ(夫婦)

[ダビッドソン一族の紹介]

左妻●ピーター・ダビッドソン(女)
右夫●ミッフィー・ダビッドソン(男)

子供達●アリス・ダビッドソン(女)
   ●ヤンキー・ダビッドソン(男)
   ●ドロン・ダビッドソン(男)
   ●ホワイト・ダビッドソン(男)
   ●ムーン・ダビッドソン(男)
   ●ラプンツェル・ダビッドソン(女)
   ●ティンカーベル・ダビッドソン(女)
 ●アトランティス・ダビッドソン(男)
   ●レムリア・ダビッドソン(男)
   ●出雲・ダビッドソン(男)
   ●琥珀・ダビッドソン(男)
   ●ミカド・ダビッドソン(男)
   ●卑弥呼・ダビッドソン(女)
   ●白雪姫・ダビッドソン(女)
   ●ルビー・ダビッドソン(女)
   ●黒豆・ダビッドソン(女)
   ●ポー・ダビッドソン(男)
    (2014/12/27永眠)

同居人●えりたんママ
   (アートとスピリチュアルが
    大好きなウサギマニア)
   
   ●にーちゃん
   (バスケット選手を目指す
    平和を愛する少年)
   
   ●おっさん
   (クラッシックギターを奏でる
    自称平成の織田信長^^;)   

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